転職のために100万円かけてwebスクールに通い、挫折した話 その②【完結編】

さて、全開の話では、会社に電話をかけてきやがりましたスクールを実際に見学して失望して帰ってきたところまで話しました。続きを書きます。

その①を見てない人はまずはこちらからご覧ください。

転職のために100万円かけてwebスクールに通い、挫折した話 その①

 2校目のスクールの見学に行く

資料請求をした残りの2社の内、自宅のマンションからは少し遠いものの、大都会に位置しているスクールに自ら見学に行くことにしました。

 

スクールに電話を

まずはアポ取りの電話をかけました。

電話に出た相手は若いながらも、落ち着き払った声色でした。

話し方も淡々としており、前回のスクールの担当者のようにガツガツした印象を受けませんでした。もっと言うと商売っ気を感じないというか……。

前回のスクールの経験から、今回もまた凄まじい営業トークを浴びせられると覚悟していた僕は拍子抜けしながらも、その担当者と見学の日程を調整しました。

一方的に営業トークを受けた時はうんざりしたのに、今回のようにあっさりとした対応の担当者に当たると一抹の寂しさを感じたのだから人間というのは現金なものです(僕だけか……)。

 

豪華な設備に唖然

約束の日にスクールまで出向くと、まずはその設備の豪華さに驚きました。

パソコンの数は10台ほどと、前回のスクールと大差ありませんでしたが、部屋のスペースをゆったりと取ってあり、観葉植物や無料のドリンクサーバーまでありました。

さらに今回のスクールは受講部屋が他にもあり、その中にはさらに何十台ものパソコンで埋め尽くされています。

一目で「金をかけている」ことがわかるスクールでした。

さらに担当の方と話していると、このスクールは近々別の大都市に別校が建設される予定とのこと。大都市に別校を建てるのに何千万円かかるかわかりませんが、それだけのお金を払っている受講者がいるということです。

さらに実際にお会いした担当の方も落ち着き払っていて、「何が何でも入校させてやる」という雰囲気はまったく感じられず、スクールの魅力を淡々と説明した上で「よろしければどうぞ」というスタンスでした。「上品」とでも言いましょうか。

一通り見学が終わり、僕はかなり入校する気満々だったのですが、いざ契約の話になると現実問題が立ちふさがりました。

 

100万円を超える受講料に絶句……

受講のプランの話になり、僕はあらかじめ準備していた「HTML, CSS, CGI, Perl, JavaScript……」等々の取得したい技術の一覧を書いた紙を渡しました。すると、それを元にすぐに見積もりを作成してくれました。

ですが、その金額を見て思わず沈黙してしまいます。

 

100万円を超えている……。

 

 今考えると、受講内容を少し欲張りすぎていたかもしれません。

webデザイン関係の仕事に尽きたいのであれば、まずは最低限の知識としてHTMLとCSSだけ受講して、その技能を取得した後で別の授業を取ればよかったのです。ですが当時の僕はとにかくたくさんの技能を習得して、少しでも転職を有利にしようと考えていました。完全に戦略ミスです。

それはさておき、僕は悩んだ末、半年間の分割払いで契約することに決めました。当時の僕の貯金は全額でほぼ100万円だったので、何等かの事情で会社を突然クビになったとしても、受講料の支払いのために借金をする必要はなかったのです(実家に帰って養ってもらうこと前提のクズ理論)。

かくして受講するスクールが決まり、僕はweb業界への転職に向けて本格的に勉強を始めました。

 

3ヶ月で行かなくなる……

はい、いきなり悲しい結論から書いてしまいますが、結果的に僕はこのスクールに3ヶ月で行かなくなります。理由は、中々技術が身につかなかったからですが、ハッキリ言ってしまえば僕の努力不足です。

より細かく言うと、以下3点の致命的な原因がありました。

・スクールの所在地が僕の住んでいるアパートから片道1時間半以上かかるため、土日祝しか受講できなかった

・土日祝も、4時間しか授業を受講していなかった

・家で一切の予習復習をしなかった

 

学校の所在地が自宅から遠いことは契約を決める前から分かっていたので、土日祝日しか受講ができないことは想定済みでした。なので土日祝の間に思いっきり勉強しようと思っていました。しかし、いざスクールで勉強し始めると実感したのですが、パソコンの画面で何時間も勉強するのって、かなりの体力を消耗します。4時間の受講でもへとへとに疲れてしまうのです。

特に僕のように受験生時代にロクに勉強していなかった人間にはいわゆる「勉強体力」が皆無なので、そのことも大きな原因でした。

今学生の人は、いつか自分が夢中になれるものができた時、その分野の勉強を思いっきり頑張れるように、まずは学校の勉強を頑張って「勉強体力」をつけよう!

そして、会社から帰ってきて疲れ切ってるからと言い訳して、僕は平日家での予習復習もやりませんでした。この体たらくでは技術が向上する訳がありません。

結論として、僕のスクールに通ってweb業界に転職しようというもくろみは失敗に終わりました。

 

受講料の支払いだけが残った……

当然のことですがスクールに行かなくなったからと言って、受講料を支払わなくて良いわけではありません。僕も食費や交遊費を切り詰めて、きっちり払いました。

何も得ていないのに、口座から毎月20万円近くの現金が引き落とされるやるせなさと言ったら……(僕が悪いのですが泣)。分割の支払期間が終わるまでの間、会社でタダ働きしていたような気分でした(僕が悪いのですが泣泣 僕が悪いのですが泣泣泣)。

やはり受講プランは少なめに開始していれば、まだ傷は浅くて済んだ……。

 

今回のことから学んだ教訓

人間って、お金を払うことで満足してしまうものなんだと思いました。

昇進試験のためにレンタルオフィスを借りて勉強した話でもそうですが、レンタルオフィスを借りるにしろ、今回のようにスクールに通うにしろ、それだけで知識が身に着いて結果が出る訳ではありません。あくまで勉強するのは自分です。

ですが「身銭を切っている」という事実が、あたかも「知識を得るための代償の支払い」と同義に感じられ、それだけで安心感を得てしまうのです。知識を得るための代償の支払いは、お金を払うことではなく、自分の時間を割いて勉強することです。お金を払うことは、そのための環境を整えて効率を上げるという以上のものではありません。

これから社会人になる人には気を付けてほしいのですが、働き始めると使えるお金が増えて、今回の僕のような愚を犯す危険性が出てきます。今回僕は何とかスクールの受講料の支払いを完了することができましたが、もしこの受講料がもっと高額で、万が一支払いが滞ったりしていたら、クレジットの信用情報に傷がついてその後の人生に影響を及ぼす危険性もありました。ちなみに、スクールの契約を行う際、保証人を付ける必要のある場合があります。僕は父親に保証人になってもらいましたが、こういった事を事前に想定し、相談しておくと慌てることがなくて良いでしょう。

 

スクールに通う前に考えてほしいこと

この事を踏まえ、もしスクールでお金を払って勉強をしようかと考えている人がいたら、以下の点に注意してほしいと思います。

まずは書店で関連テキストを購入し、その一冊分の勉強を終える

⇒これがファーストステップでしょう。スクールに通うことを決める前に、書店で好きな関連テキストを購入してその一冊をやり切ってください。関連テキスト一冊の勉強も終えられないようでは、到底情熱が足りないと言わざるを得ません。スクールに通ったとしても、基本となる勉強は自宅での予習復習だと考えてください。

受講プランを決める時は、なるべく最初は少ないコースを選択し、各コースが終わってから次の授業を取る

⇒一度に大量の受講コースを取ってしまうと、挫折してしまった時の支払いダメージがきつくなります。なおスクールでは、受講コースをセットで取ると金額が安くなるという営業トークをされると思いますが、あらかじめそれを想定してよく考えてみてください。

 

最後に

念のため書いておきますが、今回の記事はスクールに通うことを否定するものではありません。やる気と情熱があれば、スクールに通うことで効率的かつ素早く知識を吸収することができ、それは後のあなたの人生を切り開いてくれる大切な財産となるでしょう。

こういったスクールでは関連業界への就職斡旋をしていることも多く、一般には出ていない求人に応募できるなど、大いに活用できます。

ですが、スクールに通ってそういった恩恵を受けるためにはとにもかくにもお金が必要です。働いている方は分かりきっていることだと思いますが、お金を稼ぐことはすごく大変です。ここで言う「お金を稼ぐ」の定義は、学生がアルバイトをするということではなく、「生活費を全て自分で賄った上で貯金をする」ということです。

そんな大変な想いをして稼いだお金はなるべく有効に利用してほしいと思います。

大分説教臭い内容になってしまいましたが、参考になれば幸いです。