実家暮らしの社会人は独り立ちできていないのか。個人的意見を述べる。

インターネット上でしばしば議論に上がる「社会人になっても実家暮らしをしている奴は恥ずかしい」という風潮は果たして事実なのでしょうか。

まず僕の意見を述べると、別に恥ずかしくはないと思います。ですが、個人的には社会人になったら一人暮らしをした方が、長期的に見て実家暮らしよりもメリットがあると思います。今回はその理由について書いてみます。

ちなみに僕は大学まで実家暮らしをしていて、就職の際に他県に配属されて一人暮らしを始め、現在も一人暮らしをしています。

実家暮らしのメリット

実家暮らし肯定派の人が語るメリットは、おおむね以下のようなものです。

  • 家賃や食費が浮くので貯金が貯まる(家にお金を入れていても、一人暮らしにかかる金額とは比べ物にならない)
  • 食事や洗濯をしてもらえるので仕事に多くの時間を割くことができる
  • 今後高齢化していく親と一緒に暮らしていることで、有事の際にも迅速な対応ができる。
  • 病気をしたときも安心

で、これらの意見について僕はとても正しいと思いますし「その通りだね」としか言えません。しかし、一人暮らしのメリットはたった一つで上記のメリットをはるかに凌駕するものがあります。

自己責任の元に圧倒的選択肢を得ることができる

はい、これが一人暮らしをする上で最大かつ最強のメリットです。

例えば想定外の残業が発生し、帰りが夜の12時近くになったとします。実家暮らしをしていれば事前にメールなりLINEなりしておけば、家族が夕食をサランラップに入れて置いておいてくれるでしょう。

しかし一人暮らしの場合は家に誰もいないので、自分でどうにかしなければなりません。そうするといくつかの選択肢を思い浮かべます。

  • 夜も遅いので手軽かつ野菜が多く摂取できるサンドイッチやスープをコンビニで買って帰る。
  • 遅い夕食は睡眠の質を落とすので、思い切って夕飯を抜く。

はい、この選択肢を自分で選べるのがメリットなのです。

実家暮らしをしていると、基本的には家族の食事は全員が同じものになります。残業で夜遅くなったとしても、その日の夕食がトンカツだったとしたらトンカツを食べることになります(例えトンカツは冷凍保存して別の物を食べたとしても、持ち越したトンカツはどこかで消費する必要がある)。

その点一人暮らしをしていると誰も夕飯を用意してくれない代わりに、自分のライフスタイルに合わせた多様な選択肢を自由に選ぶことができます。

自分の人生のかじ取りは自分でする

このように人生で発生するあらゆる問題に対して、自分で責任を持って選択をするということを続けていると、ある一つの自覚が芽生えます。

それは「自分の人生のかじ取りは自分でする」ということです。

大人になればこんなことは当たりまえなのですが、実家暮らしをしていると真の意味でこれを理解することは難しいと思います。

人生は選択の連続です。というよりも、選択の積み重ねこそが人一人の人生を創っていくのです。

その選択肢が増えるということは、生き方の選択肢が増えることと同義です。

どこに住むか、どんな家に住むか、何を食べるか、などなど人生における無限の選択肢において完全なる自由決定権を得ることができます。

実家暮らしではこうは行きません。

家族と同じ場所に住まなければならない。家の増築や模様替えには家族への相談が必要。食事は基本的に家族と同じもの。楽である変わりに選択肢が減ります。

まとめ

という訳で、僕は全ての社会人に一人暮らしを勧めますし、何なら大学時代から一人暮らしを始めて予行演習をしておけばより良いとさえ思います。

僕は前述したように大学時代は実家暮らしだったので、社会人になって一人暮らしを始めた当初は環境の変化でかなり苦労しました。今となっては良い経験だったと思っていますが。

今実家暮らしをしている人も、駄目だったら実家に戻ってくれば良いと思って一人暮らしを始めてみてはいかがでしょうか。