一人暮らし男性が、自分用に「みまもりSwitch」設定してみた

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一人暮らしを始めてしばらく、家庭用ゲームなんてしていなかったのですが、ニンテンドースイッチを買ってから加速度的にプレイ時間が増えていきました。「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」は50時間以上、「ARMS」は30時間以上プレイしており、特に「ARMS」は現役でどんどんプレイ時間が増えています。

会社の終業後や貴重な休日についついゲームを始めて、気が付いたら数時間経っているという事もしばしば。一人暮らしでゲームをしていると、誰も止める人がいないので際限なくゲームをプレイしてしまう危険性があります。

さすがにヤバイと思い、この度「みまもりSwitch」を導入しました。

「みまもりSwitch」ってなに?

「みまもりSwitch」(以下「みまもり」)は、ニンテンドースイッチと紐づけしてゲームのプレイ時間を管理できるアプリです。本来は子供を持つ親御さんが子供がゲームをし過ぎないよう、みまもるために開発されたアプリです。

「みまもり」には以下のような機能があります。

  • 毎日のプレイ時間の上限を設定(平日は1時間、土日祝は2時間などの曜日ごとの設定も可能)
  • 時間が来たらアラートを表示させたり、ゲームを強制スリープさせることができる
  • 月のまとめレポートとして、どんなゲームをどれくらいプレイしたのか知ることができる
  • インターネットトラブル防止として、SNS投稿の制限等ができる

これらの機能を使って、親御さんは安心して子供にゲームを買い与えることができるという訳です。

月のレポート画面は以下の2種類が見られます。

こちらが「日数」画面。

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ゲームをプレイした日は、カレンダーの日付がオレンジ色になります。

画面をスクロールすると、ゲームソフトのあそんだ日数ランキングを見ることができます。

続いて「時間」画面。

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こちらは、月の平均プレイ時間が表示されます。なお、平均はあくまでゲームをプレイした日数の平均が割り出されます。したがって、1日ゲームをしなかった日があっても、それが平均値を下げることにはなりません。

一人暮らしでも使える

さて、先述した通り「みまもり」は親御さんが子供のゲームプレイ状況を管理するために開発されたアプリです。しかし、現在一人暮らしをしている僕は、これを自分のゲームプレイ時間の管理に使ってみようと思いました。

「みまもり」には様々な機能がありますが、僕が使っているのは一日のゲームプレイ時間制限の機能だけです。具体的には以下のように設定しています。

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  • 月曜日:30分
  • 火曜日:30分
  • 水曜日:30分
  • 木曜日:30分
  • 金曜日:30分
  • 土曜日:1時間
  • 日曜日:1時間

まぁようするに「平日は30分、休日は1時間」という設定です。「平日短くね?」と思う方もいるかもしれませんが、仕事が終わって食事やお風呂などを済ませて……と考えると30分くらいにしておかないと、他に何もできなくなってしまいます。

これを設定した後、ゲームをプレイしてみて実際にどのような通知が来るのか見てみました。

実際の使用感は……

本日は3/4の日曜日。時間制限を1時間に設定している日です。

まず、ニンテンドースイッチのホーム画面に行くと画面上部に「残りのプレイ時間」が表示されるようになりました。アプリ側で設定した制限時間を忘れていても、ニンテンドースイッチのホーム画面で常に確認することができます。

ゲームを少しプレイしてからホーム画面に戻ってみると、残りのプレイ時間が減っているのが確認できました。当然、ゲームの電源を切っていたりスリープモードにしている間は制限時間は減りません。つまり、午前中に30分、午後に30分ゲームをプレイするということも可能です。

続けてゲームをプレイしていると、画面の左上に「残り30分」の表示が。どうやら定期的に残りのゲームプレイ時間を知らせてくれるようです。ちなみにこの残り時間の通知は「5分前」にも表示され、それから1分ごとに「4分前」「3分前」「2分前」「1分前」の通知が出ます。これは中々に焦ります。

制限時間が来ると

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さて、上限設定した1時間が経過すると突然画面が薄暗くなり、上のように「時間になりました」という表示が出て、その下に「ゲームをスリープする」「制限時間を一時的に解除する」の選択が出現します。この時点でゲームの続きをプレイすることはできなくなります。

ちなみに時間制限が来るとネット対戦中でも強制的にスリープされるので、対戦相手側からしたら「切断」されたことになります。僕は当初、ネット対戦中はその対戦が終わるまで待ってくれるのかなと思っていましたが、まさに「問答無用」でした。

今後「スマブラ」などのネット対戦可能な大型タイトルが発売された時、「みまもり」による強制スリープで切断された場合のペナルティがどのようになるのか注目したいところです。

「みまもりSwitch」の良いところ

ゲームのやり過ぎがなくなる

さて「みまもり」を設定して一日ゲームをプレイして気が付いた良いところを語っていきます。まず、何といってもプレイ時間がちゃんと守れるようになることです。

ゲームのプレイ時間がついつい伸びてしまう要因として僕は「ARMS」のようなネット対戦型ゲームで負けがこんでいて「次勝ったら辞めよう」と、ずるずるとネット対戦を続けてしまうことがあります。こういう時は往々にして勝った場合もその勝利の快感が忘れられずにさらにゲームを続けてしまうのです。

ところが「みまもり」を設定していると、どんなに対戦で負けていようが勝利の快感に飢えていようが、時間が来れば「問答無用」で強制スリープに入るところです。これで確実にゲームを止められます(※厳密には「確実に」ではないのですが、それについては後述します)。

ゲームの上達が早くなる

ゲームって勝てないとつまらないですよね?

ネット対戦であれば負け続けるとイライラしますし、RPGでもボスを倒せずにストーリーが前に進まないとまったく面白くありません。

「みまもり」で時間が制限されると、ゲームの上達が早くなります。というのも、時間を決めずにだらだら遊んでいると、漫然としたプレイになりがちです。制限時間がないので、たっぷり時間を使って進めば良いと思ってしまいます。

ところが具体的に「あと〇〇分しかない」と思うと、ネット対戦では必死に相手を研究して残り時間で勝ってスッキリしようと思います。RPGでも、「あと〇〇分でボスを倒す」にはどうすれば良いかと、効率を考えてプレイするようになります。

これがさらに進むと、ゲームを始める前に制限時間内で最大限効率良く進めるためにはどういったプレイングをすればよいか計画してから始めるようになります。そうすると少ない時間で早く上達し、ゲームをより楽しめるようになります。結果としてゲームのコストパフォーマンスが向上します。

時間制限には慣れる【2018/3/9追記】

「みまもり」を設定してもうすぐ一週間の金曜日。金曜日くらい1時間プレイしても良いか……と考えて本日1時間「ARMS」をプレイしたのですが、驚くべき体験が。というのも、月曜から木曜日まで30分しかプレイしていなかったので、今回1時間のゲームがやたらと長く感じました。

「みまもり」を設定する前までは、数時間プレイすることもざらだったのに、すっかり30分の時間制限に体が慣れてしまったようです。みなさんも時間制限を始めたばかりの頃はゲームが制限されて辛いかもしれませんが、しばらくすると慣れて、逆に制限する前までプレイしていた時間がすごく長く感じるようになりますよ。

「みまもりSwitch」の悪いところ・改善してほしいところ

さて、不満点についても語ります

ゲームの没入感を阻害する

まず指摘したいのは「ゲームの没入感を阻害する」ことです。例えば「ARMS」などでネット対戦をしているとします。残り体力ゲージがお互いわずかで、先に相手に一撃を入れた方が勝利という激アツな戦況に入っているとします。

その時、画面の左上に残り時間制限の通知が出て、それに気を取られた一瞬のスキにやられてしまうという悲劇が起こりかねません。自分以外の環境要因で敗北してしまったら、やり場のないくやしさをどこにぶつければ良いのか分からなくなります。

他にもRPGやノベルゲームをプレイしている時に、物語の佳境に入ってきた「イイところ」で、画面の左上に「あと30分」なんて表示が出たら興が削がれること必死です。

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ゲームソフトを起動していなくても、制限時間が減る

これはどういうことかというと、例えばゲームソフトを起動しておらず「設定画面」で画面の明るさやフレンズ申請の管理などをしている時にも制限時間が減っていきます。これはつまり上限時間が来るとゲームを起動して各種設定をいじることもできなくなるということです(強制スリープ機能を使っている場合)。

また、たまに本体の更新が必要になる時がありますが、この更新を待っている間も残り時間が減っていくため子供からしたら納得がいかないでしょう(僕は特例として自分で制限時間を伸ばしましたが)。

これは少し改善してほしいなぁと思います。

時間制限が15分ごとしか選べない

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「みまもり」の一日のプレイ時間の設定範囲は15分から最大6時間までで、15分刻みになっています。つまり「35分」や「1時間5分」は選べないということです。

「みまもり」の時間制限は、ニンテンドースイッチの本体の電源を入れた瞬間から始まるので、ゲームを起動してからセーブデータを呼び起こすまでの時間や、ネット通信でマッチングするまでの時間などを猶予時間5分として設定したくても出来ないということです。

まぁセーブデータ起動やマッチングの時間もゲームをしている時間だと言ってしまえばそれまでですし、年配の親御さんにはいまいちよくわからないかもしれませんが……。

願わくば1分刻みで設定できればもっと利便性が上がるのになぁ……と思いますが、システムが煩雑になるのか分かりませんが未だ15分刻みのままです。

通信対戦が遮断される

上でもちらっと書きましたが、制限時間で強制終了するように設定しておくと、例え通信対戦中でも問答無用で切断されます。まぁ時間制限が近くなると5分前から細かく予告してくれるので、その間にやめなかった自分が悪いといえば悪いのですが、遮断された相手としては良い気分ではありません。

せめて「みまもり」による通信遮断の場合は、相手側にそのことが分かるような表示がされると良いなと思います。通信対戦を途中で遮断してきた相手は即ブロックする人もいるので、その遮断が「みまもり」が原因であることが分かれば「みまもりか……チッ、しゃーねーな」と思ってブロックしないでいてくれるかもしれません。

パスワード入力で時間制限を解除できる

先述したように「みまもり」では、予め設定したパスワードを入力することで時間制限を解除できます。僕は自分用に「みまもり」を設定したので当然パスワードはすぐに確認できて、やろうと思えば時間制限を簡単に解除できます。この手軽さがネックだなぁと思います。まぁこれは自分の意志力次第なので何とも言えませんが。

例えば現実的ではないのですが、時間制限を解除したい時はパスワードではなく、その日時間制限が解除されるべきと考える理由を1000文字以上で記入し、AIに判定させて合格すれば解除されるという機能があれば良いのになぁと思います。だってここまでして絶対にゲームをプレイしようとは思わないもの……。

パスワード確認の手軽さ故に、実際にパスワード盗み見が起きているようです。「みまもり」を設定しているのにも関わらず子供が制限時間を過ぎてもゲームをプレイしていることを不審に思った親御さんが確認してみると、子供が勝手に親のスマホを操作してパスワードを確認し、それを入力して時間制限を解除していたという例があるようです。まぁこの子供は親御さんにどやされたでしょうが……。

時間制限解除用のパスワードは本当に簡単に確認できるので、もう少しここに障壁があっても良いんじゃないかと思います。

まとめ

色々と書き連ねましたが「みまもり」は非常に良いアプリだと思います。僕もこのアプリを設定してからゲームのプレイ時間を適切に管理できると確信しています。

この春から大学生や社会人になって一人暮らしを始めるゲーマーの方は、自身を適切に管理するためにも「みまもりSwitch」を導入してみることをお勧めします。

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