【サッカー】マリ戦引き分けはW杯本戦16強への予兆か。日本代表はW杯前の戦績が悪い方が、本戦の結果が良いって知ってた⁉

今年の6月に控えたサッカーワールドカップ

もう幾ばくも無い残りの貴重なテストマッチとして、3/23(金)に日本代表はマリ代表と試合を行いました。

得点だけ見れば1-1ですが、個人的には実に覇気のない試合でしたね。試合終了間際に中島のゴールでかろうじて引き分けに持ち込みましたが、ハッキリ言って負けに等しい敗戦でした。

ネットやマスコミからは日本代表をボロクソにこき下ろす風評が散見されていますが、僕はこれは良い兆候だと思っています。

というのも、日本代表の過去のワールドカップの戦績を観ると、実は本戦前の戦績が悪い時の方が本戦で良い結果を残しているのです。詳しく説明します。

 過去のW杯前のテストマッチについて

それでは日本代表の過去のW杯前のテストマッチの結果を並べてみます。

2002年 日韓ワールドカップ (トルシエジャパン) 成績:ベスト16

W杯直前の試合

2002/4/29 スロバキア戦    1-0 
2002/5/2   ホンジュラス戦   3-3 
2002/5/14    ノルウェー戦    0-3
2002/5/25    スウェーデン戦   1-1 

4試合 1勝 2分 1敗 

スロバキアには勝利したものの、その後ホンジュラスに引き分け、ノルウェーには惨敗し、スウェーデン相手にはオウンゴールで白星を逃す始末。

ところが初めての自国開催という追い風があったとはいえ、日本は始めてワールドカップでベスト16に輝きました。

決勝トーナメントでもトルコ相手に0-1の惜敗で、当時の日本代表としては大健闘したと言える結果となりました。

2006年 ドイツワールドカップ (ジーコジャパン) 成績:グループリーグ敗退

W杯直前の試合

2006/5/9 ブルガリア戦   1-2
2006/5/13  スコットランド戦 0-0
2006/5/30  ドイツ戦        2-2
2006/6/4    マルタ戦                   1-0

4試合 1勝 2分 1敗 

2006年のワールドカップ前のテストマッチは、なんとあのドイツ代表に引き分けるという大金星を上げました。その後のマルタ戦も勝利し、本戦にも大きな期待がかかりました。

しかし皆さんも知っての通り、本戦では一勝も挙げられずに終わりました。しかもこの大会は先制後の逆転負けが多く、グループリーグ初戦のオーストラリア相手には中村俊輔の先制点(キーパーチャージが見逃された?)後に3失点、ブラジルには玉田のゴラッソ先制点の後に4失点のフルボッコで大会を終えます。

2010年 南アフリカワールドカップ (岡田ジャパン) 成績:ベスト16

W杯直前の試合

2010/5/24 韓国戦                    0-2
2010/5/30    イングランド戦   1-2
2010/6/4      コートジボワール戦 0-2

3試合 0勝3敗 

0勝3敗」というタイトルのムック本まで発売されるほど、とにかく批判が多かった岡田ジャパン。W杯直前の試合でも韓国に負け、イングランドに負け、コートジボワールに負け……負けに負け続けたまま誰にも期待されずに挑んだ本大会。

ところが大方の予想を翻し、グループリーグでは2勝1敗を上げ、日韓ワールドカップ以来のベスト16にコマを進めた日本代表。

この当時、ネットやマスメディアは過激すぎるほどの岡田監督批判を続けていた反動もあってか、日本代表が16強を決めた直後からSNSなどで岡田監督に謝罪の意を表明をする人々が後を絶ちませんでした。

日本代表は決勝トーナメントでPK戦の末、惜しくもパラグアイに敗れましたが、代表の歴史に語り継がれるほどの成績を残したことは間違いないでしょう。

2014年 ブラジルワールドカップ (ザックジャパン) 成績:グループリーグ敗退

W杯直前の試合

2014/5/27 キプロス戦   1-0 
2014/6/2   コスタリカ戦     3-1 
2014/6/6   ザンビア戦         4-3 

3試合 3勝0敗 

岡田監督とは打って変わってそこそこの評判だったザックジャパン

W杯直前の試合でも、キプロスコスタリカザンビアに3連勝と波に乗ったまま本戦に臨みます。

W杯グループリーグ初戦のコートジボワール戦で本田圭佑がゴラッソで先制点を挙げたこともあり、多くの日本国民が決勝トーナメント進出を期待しました。しかしその後2失点の逆転でコートジボワールに敗北した日本代表。

この敗戦のショックから立ち直れないままギリシャに引き分け、一縷の望みをかけて挑んだコロンビア戦も1-4の惨敗。失意のままブラジルの地を後にしました。

日本代表は期待されていない方が強い⁉

以上のように、サッカー日本代表はW杯前の成績が悪くてまったく期待されていない時の方が本戦で良い結果を残しているのです。これを鑑みると、今まさにロシアワールドカップ前のテストマッチに挑んでいる日本代表は、下手に金星を挙げない方が本大会で良い結果を残せる可能性があります。

日本代表は本大会までに以下の2試合を残しています。

いずれも強敵ですが、ウクライナに1-1で引き分けて、ガーナに0-3で惨敗するぐらいの塩梅だと本大会に大きな期待がかかります。

もちろんこんなものはただのジンクスというか、願掛けに近いものです。しかし、ワールドカップにおける日本代表というチームはまだ最弱国に近いところに位置しており、ジンクスだろうが願掛けだろうが、何かしらにすがってでも少しでも勝率を上げたいと、一日本国民の僕は思うのです。

今後の日本代表に多いに注目していきたいところです。