社会人になって一度だけクレジットカードの支払いができずに、親に泣きついた話

社会人一年目の時に一度だけお金で大きな失敗をしたことがあります。

それは、クレジットカードの引き落とし日までに銀行にその金額を用意できない状況に陥ったことです。結果的には親に泣きついて事なきをえたのですが、今思いだしても汗顔の至りです。

今回はなぜそのようなことになってしまったのか、そして両親に泣きついた時の反応なんかを書き綴ろうと思います。

収入が増えて心が大きくなっていた

社会人になって学生時代よりも格段に収入が増えていた僕は、徐々に贅沢になり始めていました。食事も自炊が面倒臭いので、多少出費が増えても外食に頼っていました。そして休みの日には必ず町に繰り出して、寿司やらステーキやらを食べていたのです。

買い物もかなり派手になっていました。僕が家を出る時、実家で使っていたノートパソコンを持っていき、それで普段は問題なく過ごしていたのですが、欲張りになっていた僕はもう一台デスクトップパソコンがほしくなりました。特段それが必要な理由もなかったのに、ただ少しお金に余裕ができたというだけで購入に走ったのは馬鹿だったと思います。結局このデスクトップパソコンが原因で、クレジット支払いに困ることになります。

分割払いで買った

そのデスクトップパソコンは15万円くらいだったと記憶しています。クレジットの一括引き落としはきつそうだったので、3分割で購入しました。月5万円の支払いです。この時実は「ギリギリかな……」と思っていたのですが、考えが甘かったです。

それから2ヵ月間はちゃんと分割払いを行っていたのですが、最後の引き落としの前日、ふと気になってクレジットの引き落とし額と自分の銀行の残高を確認しました。すると「足りない」のです。足りない額は1万円弱くらいだったので、手持ちの何かを売り払って銀行に入金すれば何とかなる金額ではありました。ですが、それに気が付いた時が既に夜の11時くらいだったのでお店は閉まっています。

この「足りない」という事に気が付いた時は血の気が引く思いがしました。当時はまだ若かったので、クレヒス(クレジットカード情報)に傷がついて、将来ローンが組めなくなるのではないか。これによって人生が破綻するのではないかと本気で思っていました。もちろん一度だけ引き落としができなかったからと言って人生が破綻するなどということはありえませんが、当時の僕はマジで「終わった」と思いました。

親に泣きつく

もう打つ手がないと思った僕は、最終手段で親に泣きつくことにしました。絶対に怒られると思いましたが、人生が破綻するよりは遥かにましです。携帯で実家の両親に電話をかけ、ことのあらましを説明しお金の工面をお願いしました。

母親からは「これはとても恥ずかしいことだよ。私(母親)は独身の時もそんな事は一度もなかった」と叱責を受けました。怒られると分かっていましたが、もうこの時は恥ずかしいやら申し訳ないやらで死にたい気分でした。反対に父親は笑いながら「ちょっと失敗しちまったな」と言ってくれました。

今思うと、両親二人で叱ると僕が追い詰められてしまうと思って上手くバランスをとってくれたのかなと思います。決して父親がお金に甘い人間なのではなく、母親が僕に叱っていたのを見てフォロー役に回ったのだと思います。

一通り叱られ終わると、母親は僕の口座にお金を振り込むと言ってくれました。こうして僕はなんとかクレジットの引き落としを滞らせずにすんだのです。もちろん両親が工面してくれたお金は、翌月の給料日にきっちりと全額返済しました。

誰にでも起こりうること

僕が失敗をしたのはこれ一回切りで、その後に引き落としが滞ったことはありません。しかし例え一回でも失敗は失敗です。両親にお金を工面してもらったという負い目は永遠に残り続けるので、これを読んでいるあなたには同じ経験をしてほしくないと思います。

何か物を買う時は、ギリギリ用意できる金額ではなく、クレジットが引き落とされた後でも最低20万円くらいは口座に残るくらいの余裕がほしいところです。もしそれだけのお金に余裕がないのならば、次の給料日やボーナスの支給日まで購入を控えるべきです。

繰り返しになりますが、社会人になるとお金に余裕ができて心に甘えが出ます。僕が思うに一番危ないのはやはり社会人1年目で、2年目以降ではお金のコントロールの術が分かってきます。僕も2年目以降は着々と貯金をするようになって、クレジットの引き落としができるかどうかなどという心配はなくなりました。

僕は二度とこのような失敗はしないと心に誓っています。