疲労回復に効果ありと言われる「温冷浴」。実際に試してみた!

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 最近仕事が残業続きで、特に金曜日は明日が休みということも相まって日付が変わるまで仕事をしてしまうことがしばしばあります。そんな金曜日の翌土曜日は、朝から非常に体がだるくて動けず、せっかくの週末の1日をベッドに横たわったまま過ごしてしまっていました。

なんとかしたいと思いつつも、仕事は手を抜きたくないと思い、「劇的に疲労を回復させる方法」が何かないだろうかと調べていると、「温冷浴」というものを発見しました。

温冷浴とは

暖かいお湯と冷たい水(水風呂)に交互につかる入浴法のことです。

人間の毛細血管は、暖かいお湯につかると膨張し、逆に冷たい水につかると収縮します。この作用を活用し、暖かいお湯と冷たいお湯に交互につかることで、毛細血管がポンプのような働きをし、疲労物質(乳酸や老廃物)の排出を促します。結果として疲労回復に絶大なる効果を発揮するとのこと。

温冷浴に関してはある程度信頼のおける論文が多数発表されていることや、スポーツ選手がトレーニングの一環として取り入れていることからも、信憑性はありそうです。

ともあれ、実際に試してみなければ効果はわかりません。

早速温泉に行って試してみることに。

「温冷浴」初挑戦……!

千葉県某所にある温泉に出向き、早速温冷浴を開始します。

なお、事前に調べておいた温冷浴の手順は以下。

  1. コップ一杯の水を飲み、水分を補給する
  2. 42℃前後のお湯に2分ほどつかる
  3. 15℃前後の水風呂に2分ほどつかる
  4. 上記1、2を6分~12分ほど繰り返す
  5. 最後は水風呂で締める

ちなみに温冷浴は長くやればより効果が出るというものではなく、ある論文では18分行った時よりも12分行った場合の方が疲労回復効果が高かったとのこと。

やはり「水風呂」が鬼門だが……

まずは暖かいお湯につかります。ここまでは問題なく、リラックスした2分間を頭の中で数えます。

さて、2分経過後ここからが試練の「水風呂」です。ハッキリ言って、僕はこれまで温泉にはほとんど来たことがなく、ましてや水風呂なんて1度も入ったことがありませんでした。

きっとお湯で温まった分、ただ水風呂に入るよりも温度差分、体感温度はきついものだろうと想像します。果たして、そ~っと右足を浴槽に差し入れると……。

「……ぐぅッッ!」

つ、冷たい……。覚悟はしていましたが、それでもかなりの冷たさです。右足だけでもこれほど冷たいのに、まるで氷水のごとく感じるこの冷水の中に全身を浸すなど考えただけでも恐ろしい……。

しかし、わざわざ貴重な休日を費やし、公共交通機関を乗り継ぎ、さらに温泉の入場料まで支払い済みなこの状況。ここで逃げ出してしまっては、何しに来たのかわかりません。気合を入れて足から腰、胸、肩まで冷水に浸していきます。

おごぁああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!⇐心の叫び)

特に上半身が冷水につかる瞬間の筆舌に尽くしがたい冷たさを乗り越え、全身が水風呂につかりました。さぁここから2分間このまま耐えなければなりません、さぞかし拷問のようなひとときになるかと思いきや……。

体は一瞬で慣れる

全身を水風呂に浸してから10秒もしなかったと思います、入水の瞬間は全身が凍り付くような冷たさを感じたのに、体はすぐに慣れてあまり苦痛を感じなくなりました。

いや、冷たいことは冷たいのですが、なんというか全身に薄い保護膜ができて冷たさを緩和しているかのような不思議な感覚があります。ともあれ、2分間水風呂につかるという行為は、最初に思っていたほどの試練ではありませんでした。つらいのはあくまでも最初に入水するときだけです。

ほどなくして2分が経過し、再びお湯に戻ります。

「水風呂」⇒「お湯」はめっちゃ熱いのか?

無事水風呂を乗り越え、再びお湯に戻ろうとした僕ですが、ここでまたある不安が頭をもたげます。

水風呂からお湯に戻るときって、温度差でメッチャ熱く感じるんじゃね?

何かのバラエティ番組で、お笑い芸人が極寒の雪山の地を裸でかけっこし、冷え切った体でそのままスタッフが用意したお湯に飛び込んだ瞬間、「熱っづぅーーッッ!!」と熱湯風呂に飛び込んでしまったかのごとく絶叫しながら慌てて湯を飛び出したシーンがありました。

実はそのお湯は熱湯でもなんでもなく、普通に人間が気持ちよく浸かれるほどの温度のお湯だったのですが、冷え切った体とそのお湯の温度差で熱湯に感じてしまうとの解説がありました。

このことを思いだし、おっかなびっくりお湯に足をつけました。

果たして、若干しびれるような感覚はあったものの、そこまで熱くは感じず、普通にお湯につかることができました。

2往復目からは楽勝

「お湯」⇒「水風呂」⇒「お湯」と一往復を終えてからは、その後の繰り返しはそれほど苦しくはありませんでした。もちろん水風呂に入る時はやはり冷たいのですが、一度体験してその感覚がわかっていることも相まって、難なく12分の温冷浴をやり遂げることができました。

温冷浴の後

風呂から出た後は、しばらくリラックスして体を落ち着ける必要があるとインターネットのページに書いてあったので、そのまま10分間椅子に座ってスマホで暇つぶししながら過ごしました。

体感としては、なんというか全身が冴えわたっていて脳内がポジティブな発想に支配されています。とても楽しい。

その後、温泉施設内の食事処でトンカツ定食を食べ、帰路につきました。

効果のほどは?

上でもチラッと書きましたが、下記のような効果がありました。

  • ポジティブシンキングになる
  • 感覚が鋭敏になる
  • 体がポカポカ暖かい
  • ブログがスラスラ書ける

まださっき温冷浴に行って帰ってきたばかりなので、その他の効果に関しては要観察中ですが、なんだかよさげな感覚です。

このブログの記事の執筆も、温冷浴から帰宅後すぐに開始したのですが、いつになく筆が乗っています。ほとんど指が止まることなくここまで書き終えました。

宿泊もできる

 これは温泉の施設にもよると思いますが、翌日の朝まで滞在可能な場合があります。僕が今回温冷浴をした施設は23時間営業で、入館日の翌日朝8時まで滞在が可能でした。当然入館料に深夜料金が加算されるのですが、マッサージ等含めて1万円以内で収まったので、週末の自分へのご褒美に温泉施設で宿泊するのもお勧めです。

得に冬はせっかく温泉で温まっても家に帰るまでに外の冷気で湯冷めしてしまいますので、泊まっていくのは多いに意味があります。

温泉施設に宿泊する際に持参した方が良いものは以下です。

耳栓の使用目的

これらは就寝時に使うものですが、温泉施設内で就寝する場合当然個室ではありません(別料金で個室が使える場合もありますが、高くつきます)。大抵の施設では「仮眠室」といった名称がついていて、リクライニングのソファなどが大量に並んだ部屋になります。そうすると周りに人がいますので、当然豪快ないびきをかかれている方もいます(いました)。そんな時に耳栓があるとかなり助かります。

アイマスクの使用目的

アイマスクも就寝時に使います。

温泉施設の仮眠室は完全な暗闇ではなく、天井に薄暗いライトがついていることが多いいです。これは当然で、完全な暗闇だと目が見えず、中にいる人にぶつかってしまう可能性があります。

灯りがあっても寝られる人もいると思いますが、睡眠効果を考えると外界の刺激は可能な限り遮断した方がよいでしょう。アイマスクはまさにうってつけのアイテムと言えます。

スマートウォッチの使用目的

こちらは目覚ましとして使います。

温泉施設内の仮眠室では、周りの迷惑になるため音の出るアラームを使うことができません。そのため、バイブレーション機能がついているスマートウォッチを目覚まし代わりに使います。

スマホにもバイブレーション機能はありますが、スマートウォッチと違って肌に密着している訳ではないので、バイブレーションに気づかず寝過ごしてしまう可能性が高いです。もし寝過ごしてしまって滞在時間を超過し、追加料金が発生してしまったら、せっかく週末に疲れを取りに来たのに最悪の気分で帰宅することになってしまいます。

これを避けるためにも、スマートウォッチを持参しておくと便利です。

スマートウォッチに関しては、こちらに別記事を書いておりますのでよければ参考にご覧ください。

www.suteneko3000.com

割引券も積極的に利用しよう

最近の温泉施設は、スマホでHPにアクセスして表示するだけで割引してくれるところも多くなっています。わずか100円程度のところも多いですが、ほとんど手間もかからないので、まずはHPにアクセスして割引券がないか探してみましょう。

なお、千葉に在住の方は下の記事で開設した「ちば日帰り入浴本」の購入を圧倒的にお勧めします。この本には、千葉県各地の温泉施設が割引券付きで紹介されているとってもお得な冊子です。詳しくは記事を読んでください。

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以上、温冷浴の体験レポートでした。