大学の4年間は人生のボーナスタイム! 社会人になってしまった僕が大学時代を振り返って思うこと

今日テレビを観ていたら、この春から大学生になる人の部屋選びが特集されていました。昔の自分を懐かしみつつ、ぼんやりと大学生活のことを思い返してみると、実にもったいないことをしたなと思います。

過ぎ去った今だからこそハッキリと分かりますが、大学の4年間というのは人生のボーナスタイムです。この時間を有効に使えるかどうかによって、その後の人生が大きく左右されます。

今回はその理由について語ります。

大学生は守られながら失敗ができる

大学生は大人になる半歩手前当たりだと僕は思っていますが、それでもまだ親の保護下にいる方がほとんどでしょう。保護下にいるということは、失敗ができるということです。

アルバイトを例に挙げます。

あなたが将来就きたい職業があったとして、大学生のうちにその業界に近い職場でアルバイトを始めます。しかしいざその業界に飛び込んだものの、自分が思い描いていた世界とは違うと気づいた時、大学生であればまた別の業界のアルバイトに簡単に移ることができます。それは生活費を親が保証してくれているからです。

(※一部アルバイトの給料が生活の生命線となっている方は除きます)

これは社会人からすれば相当羨ましい環境です。

自分で生計を立てている人間はそう簡単に職を変える訳にはいきません。もちろん転職をする人はたくさんいますが、ブラックな環境の会社に入ってしまったり、自分の思い描いていた仕事とは違っていたことにそこで初めて気付くこともあります。

会社努めの社会人にとっては、自分が所属している会社の職場環境がそのまま自分の生活の基盤になります。しかも職場環境というのは、往々にして新卒で入った会社が一番良く、転職を繰り返すごとに悪くなっていきます(特別な資格や能力のある人は除く)。

だからこそ、失敗が致命傷にならない大学生のうちに様々なアルバイト(仕事)を経験しておくことをお勧めします。

大学生は時間をムダにできる

時間をムダにできるとは、ダラダラとゲームをしたり漫画を読んだりという意味ではありません。挑戦が失敗に終わっても、まだまだ取り返しがつくということです。

例えば大学生のあなたがアフィリエイターになって大儲けを目論むとします。その目標を叶えるため、大学生活の一年間の全てをブログ記事を書いたりウェブデザインを学んだりすることに費やしたとします。その結果、例えあなたが望むような結果を得られなかったとしても、それほど痛手ではありません。

これが社会人になって同じことをやろうとすると、相当のリスクを伴います。

大学生の余暇1年分の時間を社会人が捻出しようと思ったら、3年以上を費やす必要が出てくるでしょう。3年間の全てをアフィリエイトにつぎ込んで、もしモノにならなかったらかなりの致命傷です。

同じだけの時間を堅実な資格取得に使った人は、その資格を使って転職し、大幅に給料を上げるかもしれません。はたまた、務めている会社の昇進の勉強に使った人は早々に管理職になるかもしれません。

もっと言うと、20代後半から30歳までというのは、時間と金のつり合いが取れた人生最大のチャンスだと思うのです。大学生ほどお金に困っていないし、かといって家庭をもったり役職が付いた人ほど忙しくもない。この時間をつぎ込むからには絶対に結果を出さなくてはなりません。大学生のように、失敗したら次の目標へ、という訳にはいかないのです。

もし僕が今の記憶を持ったまま大学生に戻れるなら

こういうありもしない後ろ向きなことを考えるのは好きじゃないのですが、もしこれが叶うなら僕は「少しでも興味がある分野のアルバイトに手当たり次第に申し込んでみる」ということをしたいです。

というのも僕は大学時代アルバイトをやりませんでした(派遣の仕事を少しやったことはありますが)。アルバイトをやらなかった理由は、「お客さんからのクレームを受けるのが恐いから」というなんともしょーもない理由です。

僕が思うに、たくさんのアルバイトを経験することで、自分が向いている職種が段々とつかめてくるのではないかと思います。僕は社会人になって初めてちゃんとした「仕事」をしたのですが、ハッキリ言って自分に向いていない業界を選んでしまったと思っています。僕が今いる業界は「事務処理能力が高く、かつ緊急事態に臨機応変に対応できる人間」が活躍できる職場で、僕はどちらかと言うと「じっくりと腰を落ち着けて長時間に渡るプロジェクトに携わって少しづつ結果を出していく」タイプです。

幸い20代前半の若い時から先輩に仕事を叩き込んでもらったおかげで、かろうじて平均レベルにはなったと思いますが、この会社にいる限りは僕は出世街道を走ることはないでしょう。できる人間(というか、向いている人間)というのはかなり早い段階(それこそ入社3~4年)で当確を現し始めます。5年も経つころには、同期の中で出世頭と出遅れた人間が上司部下の立場になることだってあります。

仕事ができるようになる努力というのはもちろん必要だと思いますが、僕はそれ以上に向いている仕事に就くことがより重要だと思います。その方が仕事の楽しさも違いますし、同じ努力をしてもより伸び幅が大きくなります。自分の向いている職業を早く知るためには、やはり大学時代により多くの仕事(アルバイト)を経験することが重要だと思うのです。

これから大学生になる方には、是非とも悔いのない大学生活を送ってもらいたいと思います。