ただ面白いだけの漫画やゲームを売るのはもう難しい時代かもしれない

今回ちょっと意識高い系の話をするので、うざく感じたらごめんなさい。

社会人になってから僕はエンターテイメント作品を購入する時に、ただ面白いだけの作品には手を出し辛くなりましt。「面白さ」⁺「何らかの付加価値」を求めるようになったのです。

例えば僕が去年購入したニンテンドースイッチのゲーム「ARMS」。

このゲームは左右のジョイコンを持ってパンチを繰り出す動作をすると、ジャイロセンサーが反応してゲーム内のキャラクターもパンチを繰り出します。

これによって「ARMS」には対戦ゲームとしての面白さに加えて「ダイエット効果」の付加価値がつき、購入に踏み切りました。

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今回はこんなことについて書いていきたいと思います。

ただ面白い作品は世の中にたくさんある

世の中に数多あるエンターテイメント作品(漫画、ゲーム、映画、etc...)には、ただ面白いだけの作品はたくさんあると思います。僕は高校時代に読書にハマり、200冊近い小説を読みましたが、その中で「つまらな過ぎて最後まで読めなかった作品」というのは、ほとんどありませんでした。

考えてみれば、ビジネスとして販売されている作品というのはほとんどが「プロ」と呼ばれる専門家によって作られ、さらに複数の大人(小説であれば出版社の編集者)の目を通って世の中に出てきます。だから、誰の目からみても明らかにつまらない作品というのは、少なくとも商売として売り出されているモノの中からはそうそう出会いません(同人や自費出版はまた別)。

もちろん僕にももつまらないと思った作品はあります。

ただしそれは僕の好みに合わなかっただけで、それらの多くは「自分は好きじゃないけど、これを面白いという人もいるだろうな」と思うものがほとんどでした。

「この作品は世界中の誰が読んでも全員が絶対につまらないと言うだろう」と思う作品には出会ったことはありません。

大ヒットのパターンは2つだと思う

つまり、一般に流通している商業作品はどれを選んでも一定レベルの面白さはあります。

でも、その中から「ベストセラー」や「大ヒット」と呼ばれる作品が出てきます。僕の個人的な意見として、そういった作品には以下の2パターンしかないと思います。

  1. 圧倒的に面白い作品
  2. 「面白さ」⁺「付加価値」がある作品

圧倒的に面白い作品というのは、もうそれを体験したら誰かに勧めずにはいられないような作品です。面白さが突き抜けすぎて、付加価値がどうとかそういったことを全て吹き飛ばしてしまうくらいのエンタメ性を持っているものです。

でも、こういう作品は天才が生み出し、かつ時流に乗った場合という、とても限られた条件でのみ出てくるものだと思います。少なくとも、狙って当てるのは相当難しいです。

そこでもう一つが、「面白さ」⁺「付加価値」がある作品です。

先ほど僕が挙げた「ARMS」は「対戦ゲーム」⁺「ダイエット」です。

また、ニンテンドースイッチの本体には、「据え置き型ゲーム機並の高機能」⁺「持ち運べる」という付加価値があります。

あと、エンターテイメント作品ではありませんが、例えば森永製菓から発売されている「森永ラムネ」は、元々の売りであった「おいしさ」に、「ブドウ糖による作業効率アップ」という付加価値を見出して再びの大ヒットにつながりました。

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大人は時間が限られている

元々の商品価値⁺何らかの付加価値のある商品が求められる背景には、現代人の「限られた時間」が関係していると思います。

仕事をしていると、余暇の時間が少なくなります。そんな貴重な時間を投資するからには、それだけ多くの価値のある作品を選びたくなります。

例えばゲームを買うのであれば「面白いゲーム」と、「面白くて痩せるゲーム」があれば、後者を選びたくなるでしょう。ゲームの内容にもよるとは思いますが。

僕が「圧倒的に面白い作品」として近年買ったゲームは「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」です。あの作品には「ARMS」のようなダイエット効果はありませんが、長年のシリーズで積み上げた安心と信頼の面白さがあります。付加価値がなくても、ゲームとしての面白さだけで十分に購入する理由になります。

ですが、ゲームとして「ゼルダの伝説シリーズ」と肩を並べるほどのブランドを持つ作品は、片手の指で数えるほどしかないのではないでしょうか。それならば、そのレベルのゲームを新しく創り出す大変さと比べれば、「ゲームの面白さ」⁺「付加価値」で勝負した方がまだ分があります。

まとめ

最近のエンターテイメント作品に関して僕が考えていたことを書いてみました。

このブログも、将来的には何らかの付加価値を持つブログにしていけたら良いなと思います。

以上です。